こんなラジオCMを知っていますか?
<男の声>
ワコールから すべての女性のみなさまに
ブラジャーのお知らせです。
<女性の声>
右にずれたり 左にはみ出たりしていませんか
守ってあげたい 二つのデリケートなふくらみ
大きいか 小さいか なんて関係ない
あなたの大切な場所を 手でやさしく包み込むように
ホールドします。
<男性の声>
つづいて すべての男性のみなさまに
まったく同じナレーションで メンズ・パンツのお知らせ
です。
先ほどとまったく同じ内容が女性の声で流れます。
<男性の声>
すべての製品に 同じだけの思いやりを ワコールです。
いかがですか?
おもしろいでしょう。
母印と金○のアナロジー(類推)を, ”二つのデリケートなふくらみ” と称するあたり,なかなかの視点です。
しかし
いくつか相違点もありまして, 大きさも硬さもまるで異なります。
だいいち,女性用は確かにホールドする感覚ですが, 男性用は必ずしもホールドしません。
むしろ通気性を優先する場合のほうが多いようです。
むかしの越中という褌(ふんどし)は, 風にそよぐ帆かけ舟のようでしたし, いまのトランクスもその系統でしょう。
かつての六尺は,確かに「褌を締めてかかる」 表現そのものでした。
いまはそれほどのホールド感のあるものはありません。
ビキニやTバック・サポータにその雰囲気は残っている のでしょうか。
ちなみに
私は昼間にはボクサー型で, 就寝時はトランクスです。
それこそ,まったくの蛇足でした。