新型コロナウイルスによる感染症が,ついにWHOによってパンデミックと認定されました。
感染者のクラスターが幾つも指摘され,治療のトリアージュも混乱を極めています。
さて,これらの略語やカタカナ語は理解できますか?
・WHO(Wealth Health Organization)「世界保健機関」,国連の専門機関の一つ
・パンデミック(pandemic)「世界的大流行」,分類上の最高基準の流行
・クラスター(cluster)「感染者の集団」,集会・催し物など人の集合場所での集団感染
・トリアージ,トリアージュ(triage,仏語)「識別救急」
患者の重要度に基づいて,治療の優先度を決定して選別を行うこと。救急事故現場において,患者の治療順位,救急搬送の順位,搬送先施設の決定などにおいて用いられる。
元々はフランス軍の野戦病院で始めました。
当初は,身分に関係なく,医学的必要性のみによる治療の選別でしたが,軍事的必要性で識別する方式へ変質していきました。
つまり,重傷者は見捨てられ,兵士として戦線復帰が可能なものに医療資源を投入して,早期の戦力回復を図るようになって行きました。これは戦争状態では当然なのかもしれませんが,人間の尊厳を無視した恐ろしい選別方式です。
いまや前代未聞の,過度な催し物の自粛によって,世の中はどえらいことになってきています。
個人的には,まずスポーツジムで,人の集まるスタジオレッスンは2週間程度,中止となり,さらに中止期間が1週間延長されました。
25台並んでいるランニングマシンの使用が,隔離のため1台おきになり,13台しか使えません。
今はただ,ジム自体が閉鎖になることを恐れています。
テニスコートの使用が2週間余り,中止になりました。
比較的安全な屋外なのに,市立のため,小役人たちがお上の意向を忖度した感じです。
晴耕雨読という言葉があります。
自然と共に生きるという,いかにも悠々自適な生活態度がいいですね。
私の場合は,晴テニス,雨ジム・PCというところでしょうか。
なにしろ,健康の源は,適度の運動とバランスの良い食事ですから。
今回は,ほのぼのとした,この曲にしましょう。
この『バラ色の街で』は,ABCホームソングで S.33.3 に放送されました。
『バラ色の街で』作詞:宮澤章二,作曲:中田喜直,歌:武井義明(1958年3月)
街を 娘が 歩いてる
娘は のぞく 飾り窓
そうだ 病気の父さんに
今日は おみやげ 買って帰ろ
もらったばかりの月給を
娘は そっと なでてみる
ああ バラ色の バラ色の街で
街を 男が 歩いてる
男は あおぐ 遠い空
そうだ 故郷の母さんに
珍しいもの 買って送ろ
もらったばかりの月給を
男は そっと 出してみる
ああ バラ色の バラ色の街で
若い 二人が すれ違う
並木の 道の 曲り角
そうだ どこかの あの人も
何かいいもの 買ったんだな
たがいに知らない者同士
それでも そっと 笑いあう
ああ バラ色の バラ色の街で
宮澤章二(1919-2005) 埼玉県出身,東京大学文学部卒,高校教師から詩人・作詞家。校歌の作詞多数,『ジングルベル』の訳詞家として有名。
中田喜直(1923-2000) 東京出身,東京音楽学校(現・東京芸術大学)ピアノ科卒,作曲家,嫌煙運動家。
『夏の思い出』江間章子・作詞
『雪の降る街を』内村直哉・作詞
『めだかの学校』茶木滋・作詞
『小さい秋みつけた』サトウハチロー・作詞 など多数。
校歌の作曲も多数。
本人談:
「春の歌を色々作ったのだが,どうもヒットしない。『早春賦』という歌は私の父(中田章)の作曲した唯一知られている歌曲で,歌われている曲がたった一つで,それが春の歌であるから,私はなるべく邪魔をしないで,敬意を表することにした。」
武井義明(1934-1994)高知県出身,中央大学卒,ジャズ歌手。
なにしろ,いまは非常事態です。
東京オリンピックでさえも延期の可能性があります。
みなさんも免疫力をつけて,みんなで耐え忍びましょう。
お元気で。